がん治療

  • 2007/11/10(土) 17:10:47

【がん治療の 最前線の現場から】(朝日新聞07.11.10)

朝日新聞に畠 清彦先生(癌研有明病院化学療法科・血液腫瘍課部長)によるコラムがあり、一部抜粋しました。仕事上がんについては身近に感じており、その予防から治療まで非常に興味があります。
幸いに私の家系と周辺の近い人でがんで亡くなった人はいないのですが、明日は我が身、注意しましょう。
がんになると、精神も治療も費用も大変です。

日本人の3人に1人はがんになるといわれ、年間34万人もの人ががんで亡くなっています。
これほと高確率で発症する病気は他になく、今は元気でも将来がんになる可能性があり早めの対策が必要といえます。

事前対策のひとつが検診を受けること。
たとえば太ってきたとか血圧が高くなったなどで病気の発症を予想できるけど、がんはある程度進行しないと自覚症状がでないため早期発見のため検診を受けることが大切です。
もうひとつの対策が健康なうちにがんについて勉強し、いざがんにかかってしまった時にどの病院にかかるか、どのような治療法があるかチェックしておけば慌てずにすみます。

がんときけば誰でも死を連想して落ち込みますね。でも統計上は胃がんは約75%、大腸がんは約70%が内視鏡を含めた手術だけで克服できるそうです。頑張れば高確率で完治が可能な病気といえますね。

でも残念ながら約3割の方は転移のある状態で見つかっているとのこと。転移や再発があると落ち込んでしまうのは当然で、なかには抗がん剤は副作用がつらいからと治療を拒否したりと、がんに対する理解不足や誤った抗がん剤の認識がそうさせてしまっているようです。

確かに手遅れの状態で見つかる患者さんもいますが、ほとんど何らかの治療手段があり、手の施しようがない状態はほとんどないそうです。だから冷静に、前向きに受け止め治療に踏み切りましょう。
がんの三大治療法である手術は、化学療法、放射線治療は日進月歩で成果も目覚しく、抗がん剤も次々と新薬が開発されてます。もう治療法がないと思っていても頑張って闘病してれば2,3年後には新たなタイプの薬がでるから諦めないことが大切ですね。今年だけでも30以上の新薬が承認を待っているそうです。

再発や転移が見つかるなど新しい局面になったときなど不安な時は早めにセカンドオピニオンを受けるとよいとしてます。そうすれば少し時間ができ、落ちつくだろうし周囲の意見を聞いたりで心の準備もできます。

現在では日常生活を楽しみながら治療を続けている患者さんもたくさんいます。なかには副作用がひどかったり、精神的につらかったりで闘病生活を打ち切りたいと思っている人もいるでしょうが、まず主治医に相談することです。
薬剤も副作用のでる薬剤を中止したり、体力低下などで標準治療に耐えられないために減量したり、また治療法の選択肢は必ず3つくらいはあるようです。ひとつの方法で諦めてしまわずに次の方法があることを知っておきましょう。

問題はがんに対しての知識不足や、抗がん剤の誤った知識から民間療法などに頼ってしまうことで、正しい知識を持っていただくと同時に、周囲からも気軽にサプリメントを勧めたりしないことです。サプリメントを使うときは必ず医師に相談しましょう。多くのものはがんに対する効果は証明できてないようです。逆に抗がん剤と併用して間質性肺炎や肝臓障害など副作用を引き起こす危険性もあります。

よりよい治療を受けるには、まず自分の状態を認識し、がんを克服するために、自分の受ける治療の意味をしっかりと理解し納得した上で治療に臨むことが大切だそうです。